まろんこが送る、本のある生活。

読書初心者の何気ない日常を綴ります。

原田マハ著【異邦人】

 

こんにちは。まろんこです。

 

タイトルにある原田マハの【異邦人】を読了しました^ ^

 

異邦人

異邦人

 

 

 

原田マハ先生は私が一番好きな作家です!!

美術ミステリーといえば原田マハ先生で、

どの作品も登場人物や情景に品がある所が大好きです。

4月にこの本を購入してからやっと読むことが出来たのですが、一言。

この時期に読めて良かった!!

 

物語は4月から12月までの季節移ろう京都がメイン舞台になっています。

特に夏の季節は物語が大きく動き出すところ…

 

今現実の季節は梅雨明け間近なところですが、

これからやってくる夏のむんむんとした感じのおかげで、

原田マハの描く京都の夏のムシムシとした感じが

よりリアルに感じることができました。

さらに、京都のはんなりした情景と、夏のもわっとした感じが絶妙にマッチして

この物語をより魅力的で少し影のかかっている雰囲気に仕上げているのではないでしょうか。

これは是非今の季節から秋にかけて読んでいただきたいです^ ^

 

物語の最初、妊娠中のヒロイン・菜穂は原発事故の放射線から逃れるために、家族に勧めで東京から京都に1人で移り、京都の知人の家で暮らすことになります。

しかし京都には京都の人にしか築けない人間関係やしきたりがあり、

最初は早く東京に帰りたがる菜穂。

その時点でタイトルにある“異邦人“はヒロインのことかな〜と思っと思ったのですが、

ヒロインはなぜか自分とは全く無縁の“京都“という名の特別な扉を次々と開いていくことになり、次第に京都の魅力に夢中になります。

これは最後に「あ、異邦人ってこういうことね」とスッキリするのでお楽しみに♪

 

私的には【楽園のカンヴァス】の次に良かったのでは!?ってくらい【異邦人】がお気に入りです!!

新型コロナウイルスの影響でなかなか外出できませんが、

これ1冊で美しい京都に足を踏み入れたような感覚になるので自粛中にもおすすめです♪

 

最初に書いたように、今だからより一層リアリティー増して読むことができると思うので

迷っている方は是非夏の間に手に取ってみてくださいd( ̄  ̄)

 

以上、まろんこでした!