柚木麻子著【BUTTER】
こんにちは。まろん子です。
久しぶりの更新となってしまいました。
何事も続けるって難しいですよね〜
ブログをやってて改めて思います。
こうやって更新するにも時間はかかるし、私は打つのも遅いし…
それでもコツコツ続けていかないと
またどこかで「ブログ書きたいな〜」って気持ちが蘇りそうだし、
「あの時ちゃんと更新してれば少しは入力早くなってたのかな(T . T)」と思いそうなので
自分を何とか奮い立たせてパソコンを開いた次第です。
今日ご紹介するのは柚木麻子著の【BUTTER】。
あらすじはこんな感じ↓↓↓
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。美しくも若くもない彼女がなぜーーー。
週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命も変えてゆく。
紀伊國屋書店でランキング上位の棚に置いてあったこの本。
あらすじを読んで真っ先に思い浮かんだのは、この現実世界にいる死刑囚の木嶋佳苗。
実際に、この本は木嶋佳苗をモデルに書かれた本です。
木嶋佳苗に死刑が宣告された時、私はとても興味が湧いて
彼女の生い立ちを調べたり、獄中結婚した記者との手紙のやりとりを検索したりしていました。
女性であれば、あの時私のように木嶋佳苗に興味を持った方って多いのではないでしょうか?
そんな感じで興味深々で手にとった本だったので、読み終わるのもあっという間。
てっきり男女関係や事件の真相にフォーカスが当たっている小説かと思ったのですが、
実際はグルメ小説要素がとても多くて意外でしたが、そのグルメのおかげで
梶井真奈子のキャラが出来上がっています。
綺麗でモテる人といえば、
食べる量を自在にコントロールして、オーガニックやスーパーフードを意識してる人。何てイメージがありますが、梶井の考えは全く逆。
主人公の里佳は梶井に初めてあった時には「バター醤油ご飯を食べなさい」とか言われます。
ハイカロリー過ぎて食べれな…と私は思いますが、それを上品に食べ尽くして、その油すら自分の魅力に変えてしまうのが梶井真奈子なのです。
恐るべし梶井真奈子!だからデブなんよ!とも思うのですが、何だか羨ましくもありませんか?
美味しいものを美味しく食べる、その当たり前なことを堂々とできる梶井真奈子が。
そう、この小説を読んでいると、不思議と梶井真奈子に嫉妬するような気持ちになってくるんですよね。
梶井は太っているし、美人でもないのに「羨ましい」と思えてならないんです。
ここが私がこの小説にハマった理由。梶井にことが羨ましくて人ほど目が離せないというか。
そしてもっと梶井のことを知りたくなってしまうのです。
本を読んで人に嫉妬するってすごく不思議なのですが、初めての体験ができた1冊でした。
梶井真奈子のことをもっと知りたい!
そんな方は是非読んでみてくださいね。
以上、まろん子でした。